ガイダンス
「物理」という学問
- (1) 無限に広がる 宇宙(自然)を理解しようとする学問。
→ 法則(規則性)を見つけ出す。
→ 未来 を予測できる! - (2) 物理学(力学,電磁気学,熱力学,波動,量子力学 etc…)
- (3) 究極の形:すべての現象をひとつの式で記述する
物理を学ぶ上で
- (1) 脳を 開け! そして,四の五の言わず 手 を動かせ!
- (2) 学んだことを使う!(Input-Output)
- (ア) 人から 教わる ということ。そして,人に 伝える ということ
- (イ) とにかく 復習! ⇒ 問題を解く!
- (ウ) 普段の生活に 活用 する!
- (3) ルール:(ア) あいさつをする (イ) ×遅刻 ×スマホ (ウ) わからんかったら即対応! (エ) 努力した人は報われる
練習問題①
次の (1)〜(4) の問いに答えよ。
直角三角形で,斜辺を \(a\),角 \(\theta\) の向かいの辺を \(b\),となりの辺を \(c\) とすると
両辺に \(a\) をかけると \(b = a\sin\theta\),\(c = a\cos\theta\)。つまり,角 \(\theta\) のとなりの辺は「\(\times\cos\theta\)」,向かいの辺は「\(\times\sin\theta\)」で求まる。
(1) 速度 \(v_0\) の \(x\) 軸,\(y\) 軸の成分を \(v_0\) を用いて表せ
解説
\(v_0\) の矢印を斜辺とする直角三角形をつくる(図の破線)。\(x\) 軸の成分は 60° のとなりの辺なので \(\cos 60^\circ\),\(y\) 軸の成分は向かいの辺なので \(\sin 60^\circ\) をかける。
(2) 速度 \(v_0\) の \(x\) 軸,\(y\) 軸の成分を \(v_0\),\(\theta\) を用いて表せ
解説
(1) の 60° が \(\theta\) になっただけ。\(x\) 軸は角 \(\theta\) のとなりの辺,\(y\) 軸は向かいの辺。
(3) 張力 \(S\) の \(x\) 軸,\(y\) 軸の成分を \(S\),\(\theta\) を用いて表せ
解説
天井と糸のなす角 \(\theta\) は,糸と \(x\) 軸(天井と平行)のなす角と等しい(平行線の錯角)。よって \(S\) と \(x\) 軸のなす角も \(\theta\) になり,(2) と同じ形で分けられる。
(4) 重力 \(mg\) の \(x\) 軸,\(y\) 軸の成分を \(m\),\(g\),\(\theta\) を用いて表せ
解説
斜面の傾き \(\theta\) は,重力 \(mg\)(鉛直下向き)と \(y\) 軸(斜面に垂直)のなす角に等しい。このため \(\theta\) のとなりの辺は \(y\) 軸の向き,向かいの辺は \(x\) 軸の向きになる。
\(y\) 軸の正の向き(斜面から離れる向き)と逆向きなので,\(y\) 成分には − がつく。
注意 斜面では,となりの辺が \(y\) 軸側にくるので,\(x\) 成分が \(\sin\),\(y\) 成分が \(\cos\) になる。(1)〜(3) と入れかわるので,必ず図で角 \(\theta\) の位置を確かめる。
練習問題②
次の (1)〜(4) の \(x\),\(y\) についての連立方程式を解き,下の解答欄に示せ。ただし,\(m > 0\),\(M > 0\),\(a > 0\) とする。
解説
(1)
\(y\) の係数をそろえるために,1つ目の式を \(7x + 3y = -5\) と書きかえる(①)。2つ目を②とする。
①−② で \(y\) を消すと \(2x = -6\),よって \(x = -3\)。これを②に代入すると \(-15 + 3y = 1\) より \(y = \dfrac{16}{3}\)。
(2)
文字 \(a\) を含むが,\(a\) は定数として扱う。\(x\) の係数をそろえるため,1つ目の式を2倍する。
③−④ で \(x\) を消すと \((2a + 3)y = 4\)。問題文の条件 \(a > 0\) より \(2a + 3 > 0\)(0 にならない)なので,両辺を \(2a + 3\) で割って \(y = \dfrac{4}{2a+3}\)。これを④に代入して \(x\) を求める。
(3)
1つ目の式(⑤)がすでに「\(x = \)」の形なので,2つ目の式(⑥)に代入して \(x\) を消す。
\(m > 0\),\(M > 0\) より \(M + m > 0\) なので,両辺を \(M + m\) で割って \(y = \dfrac{F}{M+m}\)。
⑤に代入して \(x = my = \dfrac{mF}{M+m}\)
(4)
2つの式(⑦,⑧)をそのまま足すと,\(x\) が消える。
(3) と同じく \(M + m > 0\) なので,両辺を \(M + m\) で割って \(y = \dfrac{M - am}{M + m}\)。
⑦より \(x = am + my\) なので,これに代入する。
ポイント (3)(4) のような文字だけの連立方程式は,運動方程式(2つの物体の問題など)でよく出てくる。「どの文字を消すか」を決めて,足す・引く・代入するの3つで解く。
練習問題③
次の (1)〜(5) の関数を微分せよ。また,(6)〜(10) の不定積分を求めよ(ただし,積分定数を \(C\) とする)。
解説
(1)\(x^n\) の微分
\((x^n)' = nx^{n-1}\) を各項に使う。定数 7 は微分すると 0。
(2)分数は指数の形に
\(\dfrac{5}{x} = 5x^{-1}\) と書きかえると,(1) と同じ公式が使える。
(3)積の微分
\(\{f(x)g(x)\}' = f'(x)g(x) + f(x)g'(x)\) を使う(展開してから微分してもよい)。
(4)商の微分
\(\left\{\dfrac{f(x)}{g(x)}\right\}' = \dfrac{f'(x)g(x) - f(x)g'(x)}{\{g(x)\}^2}\) を使う。
別解 分子は \(2x^2 - 7x + 3 = (2x-1)(x-3)\) と因数分解できるので,\(y = x - 3\)(\(x \neq \frac{1}{2}\))。これを微分しても \(y' = 1\)。
(5)指数関数
\((e^{kx})' = ke^{kx}\) より(\(k = -3\))
(6)\(x^n\) の積分
\(\displaystyle\int x^n\,dx = \frac{1}{n+1}x^{n+1} + C\) を各項に使う。
(7)\(\dfrac{1}{x}\) の積分
\(n = -1\) のときだけは (6) の公式が使えない(分母が 0 になる)。\((\log|x|)' = \dfrac{1}{x}\) なので
(8)三角関数
\((\cos 2x)' = -2\sin 2x\) なので,\(-\dfrac{1}{2}\cos 2x\) を微分すると \(\sin 2x\) になる。
(9)置換積分
\(x - 1 = u\) とおくと \(\dfrac{du}{dx} = 1\),つまり \(dx = du\)。
(10)置換積分
\(\sqrt{2x-1} = (2x-1)^{\frac{1}{2}}\) と書きかえ,\(2x - 1 = u\) とおく。\(\dfrac{du}{dx} = 2\) より \(dx = \dfrac{1}{2}du\)。